怯える猫への対処法とは?原因についても解説します

猫が怯えているようにみえることがあります。そしてその原因が簡単にわかることもあれば、残念ながら見当もつかないこともあります。怯えている猫をみていて、原因がわからない、またどのように対応すればわからなければ、飼い主もストレスを感じるでしょう。そこでこの記事では、猫が怯える原因やその対処法について解説します。

猫が怯える原因

猫は、どのような原因で怯えるのでしょうか?

 

1-1. まず猫が怯えているかどうかを判断する

猫の性格はそれぞれ異なりますが、怯えてストレスを感じている猫は、特徴的な行動を示す傾向があります。たとえば瞳孔が開いている、ヒゲが大きく開いている、眉をひそめている、集中して見つめているなどです。また怯えている猫は、その場から逃げようとするか、身を守ろうとするか、どちらかの体勢をとっていることが一般的です。

 

1-2. 人見知りしている

とくに生後2週間から7週間のあいだに、さまざまな人との接触が不足していた猫は、人見知りする傾向があるといわれています。その場合、見慣れない人と接することを怖がり、人と会うことに怯えてしまうでしょう。さまざまな人に接してきた猫でも、たとえば子どもなど、あまり出会わなかった特定の種類の人に怯えることがあります。

 

1-3. 臆病な性格である

恐怖心は動物にとって自然な性質ですが、なかには生まれつき非常に恐怖心が強い性格の猫もいます。とくに明らかな理由はなく、怖がる傾向がある猫は、臆病な性格が影響しているのかもしれません。

 

1-4. 猫にとって大きな音がしている

たとえば来客時には、笑い声や大声での会話、物を動かす音など、普段聞き慣れない大きな音をともなうことが多くなります。わたしたちにとっては生活の一部である音であっても、臆病な猫であれば、聞き慣れない音は不安を助長してしまい、怯えた様子にみえることがあるでしょう。

 

1-5. 病気である

いままでとくに怖がることのなかった猫の行動が急に変わった場合は、なにか病気を抱えている可能性があります。

 

猫がどこかに隠れたり、攻撃的になったりするのは、病気の一般的な症状です。その場合は獣医師の診察を受けて、行動の変化が病気ではないかを確認しましょう。

怯える猫への対処法

では怯える猫にどのように対処するのがよいか、ご説明します。

 

2-1. 猫のスペースを尊重する

怯えている猫を抱き上げたり、抱っこしたりしたいという気持ちになるかもしれませんが、まずは我慢しましょう。緊張している猫と無理やり触れ合おうとすることは、避けたほうが安全です。多くの猫は、強制的に触れられることによって、さらに怯えてしまいます。

 

猫は元来、縄張り意識の強い生き物です。したがって、もし怯えている猫がいれば、その猫のスペースには立ち入らないことです。友人など来客があっても、猫が自分から出てこようとしない場合は、見守るのが一番でしょう。

 

エサや水を与える場所、快適に休める場所、トイレなど、猫が逃げ込める安全な場所を用意しておくことも重要です。同様に、普段一緒に暮らしていないほかの猫と接することを強要すると、猫が怯えてしまうことがあります。

 

もし、新しい猫を家に迎える場合、みんながすぐに仲良しになることは期待しないほうがいいでしょう。その代わりに、すべての猫に、それぞれが安全に感じられる独自のスペースを与えてあげることが重要です。

 

2-2. 怯えている猫が落ち着くまで待つ

ストレスを感じるできごとがあったあと、猫が安心して人と接することができるようになるまで、かなりの時間を必要とします。

 

大きな音がしたのか、人間が過剰に触れ合おうとしていたのか、理由はそれぞれあるでしょう。どのような理由であったとしても、数時間どころか、数日以上時間を要するかもしれません。怯えている猫が落ち着くまで、忍耐強く待ってあげましょう。

 

2-3. 猫が落ち着くために好む場所を用意する

怖がりの猫にしてあげられる最善のことは、そもそも猫が怖がらないような環境や日課を用意することです。

 

たとえば臆病な猫は、毎日同じ時間に同じ人が食事や掃除をし、生活習慣が不規則に変化しないなど、すべてが予測可能な場合に落ち着きやすくなります。

 

また猫の性格にかかわらず、多くの猫はストレスのかかる状況になると、縦方向に移動して身を隠すことを好みます。つまり高いところに移動し、高いところから全体を見渡せる位置に身を隠すことです。

 

そのため、本棚など猫が使っても問題のない高い場所を用意し、用意した高い場所へ移動しても問題のないことを教えるのがよいでしょう。

まとめ

怯える猫の特徴、怯える原因、またその対処法についてご説明しました。多くの場合、猫に合わせて環境を整え、時間をかけて待つことで問題は解決されています。

 

しかし、ときに病気が隠れていることもあるでしょう。すみれペットクリニックでは、立川市内だけでなく周辺の県からペットにまつわる相談、受診をお受けしています。もし猫が怯えていておかしいと感じられたら、すみれペットクリニックまでご相談ください。

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